XTC

That’s Really Super, Supergirl


Skylarking – 1986
♯4 That’s Really Super, Supergirl
XTC

Andy Partridge

トッド・ラングレンによるプロデュースが話題となった
1986年の 9th アルバム Skylarking 収録曲。

シングル・リリースこそされていないものの,
珠玉のポップ・ソングが並ぶ Skylarking にあって
僕が最も好きなナンバーだ。

職人気質のトッドとフロント・マン,アンディ・パートリッジの
激しい対立でレコーディングが停滞,
一時は完成が危ぶまれた Skylarking だったが,
そうしたこだわりと言うか,衝突,葛藤が時に見事な
結実を見せる好例と言えるのかもしれない。
(思えば,こうした捻くれたポップ・センスを感じさせる
バンドはめっきり減ってしまったな…。)

ちなみに…

本レヴューとは何の関係もないのだが,
実のところ,僕は SUPER☆GiRLS の浅川梨奈ちゃんの
熱烈なファンである…(笑)

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10000 Maniacs

What’s the Matter Here?


What’s the Matter Here? – 1987
10,000 Maniacs
Natalie Merchant, Robert Buck

50代を迎えてなお何とも言えぬ愛らしさを
湛えるナタリー・マーチャントは,
今でも僕が最も好きな女性シンガーの一人だが,
彼女のベストは,やはり10,000マニアックス時代の
この曲ということになるだろう。

1987年の 2nd アルバム In My Tribe からの
3rd シングルで,全米最高9位を記録。

一体/誰に/そんなことをする権利があるの…?

端正な発声ながら独特の憂いを帯びたナタリーの
歌唱ゆえ,児童虐待というシリアスなテーマの
この曲は,一層強くリスナーの胸を打つ。
(特に2分58秒からのナタリーの歌唱はまさに圧巻,
この曲をこんな風に歌えるシンガーなど彼女しかいない。)

ここで/何が起こっているの?/
言い出す勇気が/私には…/ないの…

長い葛藤の末,曲中の主人公はついに現実から
背を向けることになってしまうわけだが,
我々は決して目を背けてはなるまい。

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Chester Bennington, Linkin Park

One Step Closer

21日,リンキン・パークのチェスター・ベニントンが
自ら命を絶ったことが明らかとなった。

過去にドラッグ,アルコール依存症との闘いや
幼少の頃に受けていたという性的虐待についても
赤裸々に告白していたチェスターだが,
関係者によると,パロス・ベルデス・エステーツ市内の
自宅で首を吊っている状態で発見されたという。

今年5月に同じく自ら命を絶ったクリス・コーネルの誕生日,
41歳という若さでの早過ぎる死だった。

・・・・・・・・

僕自身,リンキン・パークの熱心なリスナーではないし,
近作まで全て網羅しているわけでもないのだが,
Hybrid Theory と Meteora の2枚は近代ロック史に
その名を刻む名盤,特に Meteora には,
かつてオールドスクールからエアロスミスに接近して
ジャンルの壁を見事に超越してのけた
Run-D.M.C. の Walk This Way にも匹敵する
歴史的意義があると信じて疑わないし,
ライヴでの再現性は極めて低いとは言え,
スタジオ盤で映えるチェスターの独特の発声なしに
彼らのミクスチャー・サウンドがこれほどまでの
魅力を湛えることはなかったと断言できる。


One Step Closer – 2000
Linkin Park

全英最高24位,全米最高75位,
まだまだ発展途上にあるチェスターの粗削りな
ヴォーカルに少々物足りなさはあるものの,
2000年にリリースされたバンドの記念すべき
このメジャー・デビュー・シングルを追悼の意としたい。

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稀代のシンガー,チェスター・ベニントンの冥福を祈る。

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